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高いギターはなぜ高いのか?

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高いギターは素材が高い

【最終更新日2026/5/3】

ギターが高い要因はいろいろありますが、一番はやはり素材だと思います。特に高級ギターに使われる木材は産地を表示しているものが多く、それによって音のキャラクターが変わります。植物は同じ種であっても周りの環境によってその特性が変わるらしく、それが音にも現れます。

たとえばトップ材によく使われるスプルースでもこんな感じ。

  • シトカスプルース (北米西海岸のアラスカからカルフォルニア北部)
  • インゲルマンスプルース(北西アメリカ)
  • アディロンダックスプルース(アメリカ北東)
  • ジャーマンスプルース(中央アルプスやドイツ)

動画の中で使われているギターのトップ材はジャーマンスプルース。ヨーロッパ原産のスプルースは古くからピアノの響板やそのほかの楽器に代々使われてきた歴史があり、ほかのスプルースに比べてきらびやかさが出るとよく言われます。その音のキャラクターが欲しくてギターメーカーは良質な木材を選定します。

サイド&バックに使われているブラジリアンローズウッドはワシントン条約で輸出入が禁止されている木材です。良質な木材であることが原因で乱獲され、絶滅の危機があるため国際的に保護されています。一般的には流通できないため、素材として仕入れるためには複雑な手続きが必要らしいです。希少性とサウンドウッドとしての素晴らしさで素材としての値段が上がるというわけですね。この木を使うだけでほかのギターよりも20〜30万円はアップしてしまうくらいです。

ここまでくると完全に趣味の世界ですが、だからこそロマンがあるとも言えます。もちろん木材のレアさを狙っただけではなくその木材がいい音だから使うという本質もありますが、ロマンと音質の追求が高いギターを生むと言えるでしょう。

一本数千円のものから、数百万円という驚くような価格のものまで存在する楽器の世界。「なぜこれほどまでに値段が違うのか?」という疑問を抱く方は多いはずです。私自身がこれまでに触れてきた経験をもとに、その理由を紐解きながら、私たちが大切にすべき視点についてお話しします。

あらすじ:価格を構成する「材料・手間・付属品」

楽器の価格が決まる大きな要因は、主に3つに集約されます。

1つ目は、希少価値の高い「材料」です。ワシントン条約で制限されるような珍しい木材や、特定の地域で育った高品質な素材を使うことで、原価そのものが跳ね上がります。2つ目は、熟練の職人による「制作工程」です。大量生産とは異なり、一人の職人が手間暇を惜しまず、細部までこだわり抜いて作り上げることで、その技術料が価格に反映されます。そして3つ目は、その楽器のためだけに作られた特別な「付属品」の存在です。

しかし、ここで忘れてはならないのが、価格と「音の良さ」は必ずしも正比例するわけではないということです。最終的に大切なのは、持ち主がその楽器をどう感じ、どう愛するかという心にあります。

価値の本質を見極めるための3つのポイント

  1. 希少性が価格を押し上げる ブランド牛のように、産地や種類が限定された素材はそれだけで価値が高まります。贅沢な素材の使い方が、唯一無二の存在感を生み出します。
  2. 「手間」という付加価値 効率を重視した流れ作業ではなく、経験豊かなプロが自身の名を懸けて調整・制作した楽器には、数字では測れない情熱が宿っています。
  3. 価格に縛られない「自分の耳」を持つ 「高いから良い」「安いから悪い」という思い込みを捨ててみてください。安価な楽器でも、自分にとって心地よい音であれば、それはあなたにとって最高のパートナーになります。

動画の目次

  • 00:00 今回のテーマ:高価な楽器の価格の裏側
  • 00:45 理由その1:使用される材料やパーツの希少性
  • 02:24 ワシントン条約と木材の価値について
  • 04:27 理由その2:熟練の職人による膨大な制作時間
  • 05:49 理由その3:特注のケースなど豪華な付属品
  • 07:05 高級な料理(お寿司)に例えた分かりやすい解説
  • 08:05 注意点:価格の項目に「音の良さ」は含まれていない?
  • 09:00 安価なモデルが持つ魅力と意外な実力
  • 10:34 某有名番組の格付けチェックから学ぶ「主観」の大切さ
  • 11:54 まとめ:今持っている楽器を愛することの重要性
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